舞鶴の観光スポットとして近年注目を浴びている北吸トンネルですが「北吸トンネルって何?」「ただのトンネルじゃないの?」と思っている方も多いかもしれません。
しかし、京都府舞鶴市にある北吸トンネルは、ただの交通インフラを超えた歴史と魅力を秘めたスポットです。
このトンネルはもともと、明治時代に海軍が港まで物資を運ぶための鉄道用として作られ、かつては蒸気機関車が走っていました。
現在では歩行者や自転車も通行でき、映画のロケ地としても注目されるレトロな空間が広がっています。
この記事では、そんな古き良き日本の風景とロマンを感じさせる北吸トンネルの魅力やその歴史について解説します。
ぜひ舞鶴観光で北吸トンネルを訪れる際は、このトンネルがたどった歴史に思いをはせながら記念写真を撮ってみてください!
北吸トンネルの概要
北吸トンネルは、明治37年に海軍による物資運搬用として開通しました。かつては鉄道がこのトンネル内を走行し、現在の赤レンガパークがある港まで線路が続いていました。
現在ではレールが撤去・舗装され、地域住民の生活道路として利用されています。
また、北吸トンネルは歴史的な価値が認められ、平成14年に国の登録有形文化財に指定されました。
この北吸トンネルは、舞鶴市の歴史と軍港時代の名残を今に伝える重要な文化遺産となっています。
北吸トンネルは旧海軍が蒸気機関車で物資を運ぶために作られた
北吸トンネルは、明治37年に阪鶴鉄道が新舞鶴まで延伸された際に軍港へのアクセスを確保するために建設されました。
トンネルは旧軍港引込線の一部で、蒸気機関車が運行し、海軍が軍港への物資輸送に利用していた貴重な鉄道線です。
大正8年には中舞鶴線と改称され、中舞鶴駅と東門駅(後の北吸駅)が設置されます。そして戦後、昭和21年に東門駅は北吸駅と改名されますが、昭和47年10月に廃線となり、その役割を終えました。
現在、北吸トンネル近くの公園には旧東門駅(旧北吸駅)の名残があり、当時の駅名看板が今も立ち続け舞鶴市の軍港と鉄道の歴史を今に伝えています。
北吸トンネルはあの映画のロケ地に!写真映えも抜群!
ヒロインが主人のもとへ走るシーンで利用されました。
YouTube:東宝MOVIEチャンネルより
北吸トンネルはレトロな雰囲気が魅力のスポットで、映画のロケ地としても知られています。
トンネル内はオレンジ色のライトが暗がりを優しく照らし、独特の雰囲気を醸し出しています。
このため、訪れた際には写真撮影を楽しむのもおすすめです。
独特の光と影が織りなす空間は、雰囲気のある写真を撮るのにぴったりで、SNS映えするフォトスポットです。
北吸トンネルのアクセスや駐車場について
北吸トンネルは生活道路として利用されているため、観光客用の駐車場はありません。そのため、訪れる際は基本的に徒歩となります。
北吸トンネルは赤レンガパークから徒歩約9分の位置にあり、車で訪れる場合は赤レンガパークの駐車場を利用するのがおすすめです。
また、電車利用の場合は東舞鶴駅から徒歩約12分程度でたどり着けます。
北吸トンネルの詳細情報
目安所要時間 | 10分〜15分程度 |
営業時間 | ー |
入場料金 | なし |
定休日 | ー |
住所 | 〒625-0080 京都府舞鶴市北吸740 |
駐車場 | なし。 赤レンガパークの駐車場を利用するのがおすすめ |
トイレ | なし |
アクセス | JR東舞鶴駅から徒歩約12分 赤レンガパークから徒歩約9分 |
ホームページ | ー |
北吸トンネルは赤レンガが利用されており、強度の高いイギリス積みという積み方で作られています。